はじめに
僕の祖父は鎌倉で産婦人科の開業医をしていました。
鎌倉の在住の方ならもしかしてご存知かもしれません。
現在同じ場所で父が開業しています。
父は大学病院の教授職を定年後、祖父と同じ開業医の道を選びました。
祖父は80歳過ぎまで、現役で頑張っていましたが、晩年は寝たきりとなり、当時学生だった僕は時々東京から鎌倉に祖父を訪ねていきました。
祖父とのたわいない会話の中で、ふと僕が"将来祖父の様な開業医になりたい"事を告げた時でした。祖父は微笑みながらうなずいてくれたのです。
あれからおよそ25年の歳月が経ち、僕は卒業をし、祖父、父と同じ産婦人科医の道を選びました。
大学病院からスタートし、総合病院、開業医での経験を得て、産婦人科医だからできる"お産"について考えています。
僕らがこれから行おうとしている事は、現代の産婦人科の考え方(大病院集中型)においては、逆行しているものかもしれません。しかし、志を持ち、自分らの出来る事をやっていきたいと考えています。