40-64歳の未産婦9136人、帝王切開1回経産婦1412人、経腟分娩1回経産婦3787人を対象に、症状の頻度「時々および頻繁」で定義した症候性骨盤臓器脱の有病率を比較した。 その結果、未産婦と帝王切開経産婦では、40-64歳の骨盤臓器脱の有病率は同等で、いずれも5%未満だった。経腟分娩経産婦では骨盤臓器脱の有病率が65歳に至るまで加速的に増加し、発症確率は40歳時の3.8%から64歳時に13.4%へ増加した。経腟分娩は帝王切開に比べて、64歳時に骨盤臓器脱を発症する確率が12倍高かった。
Åkervall S, et al. Am J Obstet Gynecol. 2019 Oct 19. pii: S0002-9378(19)31224-4.